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天井や壁からの漏水の原因を特定する方法とチェックポイント

天井や壁からの漏水は、生活に大きな支障をきたすだけでなく、建物の寿命にも影響を与えます。特に、原因が特定できないまま放置すると、被害が拡大し、修理費用も増大する可能性があります。

本記事では、漏水の原因を特定する方法とチェックポイントを図解付きでわかりやすく解説します。自分でできる簡単なチェック方法から、専門業者に依頼すべきケースまで、幅広くご紹介します。

漏水の主な原因とその特定方法

以下は主な原因と、それぞれの特徴です。(※このセクションも全文での詳細化をご希望であればお知らせください)

漏水箇所の特定方法

漏水を特定するには、段階的なチェックが有効です。以下は、個人でできる調査から専門業者の利用まで、各ステップを詳しく説明します。

1. 水道メーターのパイロット確認

まずは家中の蛇口を全て閉めた状態で、水道メーターを確認します。パイロットと呼ばれる小さな回転盤が動いている場合、どこかで水が流れている(=漏れている)証拠です。特に水を使っていない深夜などに行うと正確です。

2. 天井・壁・床の目視チェック

目に見える部分にシミや変色、膨らみがないかを確認します。天井に輪染みがある場合は、上階の配管、屋根、または結露が原因の可能性があります。床が沈んでいたり、ベコベコする箇所があれば、内部で水が回っている可能性があります。

3. 家電・設備周辺の確認

冷蔵庫の自動製氷機、食洗器、洗濯機、エアコンの排水ホースなど、水回りの家電は要注意です。配管の接続部が緩んでいたり、ホースが劣化してひび割れていると、使用時に水が漏れ出します。床が常に湿っている箇所があるか確認しましょう。

4. 雨の日に観察する

雨の日にのみ漏水が発生する場合、防水層や外壁の亀裂、窓枠のシーリング不良などが原因と考えられます。雨が降ったあとに壁が濡れていたり、部屋が湿っぽい場合は、外部からの浸入を疑いましょう。

5. 音や臭いの手がかり

壁の中や天井からポタポタという音が聞こえる、湿気がこもってカビ臭い場合、目視では確認できない部分で水漏れが進行している可能性があります。音がする場所に耳を近づけて調べるのも手です。

6. 壁紙やクロスの状態

壁紙が浮いている、めくれている、接着が弱くなっているなどの現象は、内部から水分が染み出しているサインです。特に床から30cm以内の高さでこれが見られる場合、基礎まわりからの水の逆流も考えられます。

7. 専門業者による調査

自分での確認に限界を感じた場合、専門の漏水調査業者に依頼するのが確実です。赤外線カメラを使ったサーモグラフィ調査、散水調査、ファイバースコープによる内部確認など、さまざまな方法で原因箇所を特定してくれます。

こうしたチェックを組み合わせることで、漏水の発生箇所を早期に発見し、被害を最小限に抑えることができます。まずは焦らず、順を追って冷静に対応していきましょう。

漏水のチェックポイント一覧

チェックポイント確認方法対応策
水道メーター蛇口を閉めてパイロットが回るか給水管の漏水を疑う
天井・壁のシミ目視で確認早期に修理依頼
排水時の水漏れ排水中の水漏れ確認排水管の接続を点検
外壁のひび目視点検ひびの補修と防水処理
カビ臭・音室内で確認業者に調査依頼

漏水による健康被害の可能性

漏水によって発生する高湿度環境は、さまざまな健康リスクを引き起こします。代表的なものに、カビやダニの繁殖があります。これらはアレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎などの原因となり得ます。特に免疫力の弱い子どもや高齢者、持病のある方にとっては深刻な影響を及ぼす可能性があります。

また、長期間湿気がこもることで空気中のカビ胞子の濃度が高まり、肺に入り込んで慢性的な呼吸器トラブルを招く恐れもあります。症状が進行すると、肺炎のような重い病気に発展することもあり、早期発見・早期対応が重要です。

さらに、湿気によって発生したカビの匂いは、生活の快適さを損なうだけでなく、精神的ストレスの原因になることもあります。室内の空気環境を保つためにも、漏水が確認された場合はすぐに対処し、必要に応じて換気や除湿、空気清浄機の使用を検討しましょう。

火災や漏電のリスク

漏水は建物の構造だけでなく、電気設備にも大きな影響を及ぼします。特に、壁の中や天井裏に配線が通っているエリアで漏水が発生した場合、水が電線やコンセント、ブレーカー部分に浸入することで、ショートや漏電が起こる可能性があります。

ショートが発生すると、接続部分のスパークや過熱により発煙・発火し、火災に発展するリスクがあります。特に見えない場所で発生するため発見が遅れがちで、深夜や外出中に発生すると命の危険を伴う大事故にもなりかねません。

また、漏電によって感電事故が起こる可能性もあります。電化製品の使用中にビリビリとした違和感を感じた場合は、すぐに使用を中止し、漏電ブレーカーが作動していないか確認しましょう。

万一のリスクを避けるためには、電気設備周辺の漏水に気づいたら、まずブレーカーを切り、感電防止のため絶対に濡れた部分に触れず、専門の電気工事業者に調査と修理を依頼することが重要です。漏水と電気は極めて危険な組み合わせであるため、軽視せず迅速な対応が求められます。

まとめ

漏水は放置すればするほど被害が広がり、建物の資産価値を下げる原因にもなります。まずはセルフチェックを行い、少しでも異変を感じたら早めに対処することが大切です。

自己点検で原因がわからない場合や、被害が拡大している場合には、迷わず専門業者に依頼しましょう。定期的な点検を習慣化することで、安心・安全な住環境を保つことができます。

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