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住宅の引き渡し前にチェック!漏水の見逃しを防ぐ8つのポイント

新築住宅の引き渡しは、夢のマイホームへの第一歩です。しかし、引き渡し後に漏水トラブルが発覚すると、せっかくの新生活が台無しになってしまいます。

漏水は建物の構造や内装に深刻なダメージを与える可能性があるため、引き渡し前のチェックが重要です。本記事では、漏水の見逃しを防ぐための7つのポイントをご紹介します。

1. 水回り設備の動作確認

水回り設備は、漏水リスクが最も高いエリアの一つです。引き渡し前に必ずチェックしたいのが、キッチン・洗面所・浴室・トイレといった生活水を日常的に使用する設備です。

  • 各水栓から水がスムーズに出るか確認
  • 排水がスムーズに流れているかをチェック(詰まりがないか)
  • 水を流した後、配管の接続部や収納部内に水が漏れていないかを目視確認
  • シャワーの切り替えや吐水口の操作に異常がないかを確認

さらに、給湯器の作動チェックも行い、温水が正しく出るかを確認しておきましょう。

2. 床下の点検

床下は目につきにくい場所ですが、水漏れの初期兆候が現れやすい箇所でもあります。湿気がたまりやすく、カビやシロアリ被害の温床になる恐れもあります。

  • 点検口から内部をライトで照らし、床下の土台・断熱材・配管の状態を確認
  • 配管からの微小な水滴や湿気、結露がないか確認
  • 床下に不自然なにおいやカビ臭がないかをチェック

専門業者による床下点検の立ち会いを依頼できる場合は、ぜひ活用することをおすすめします。

3. 天井裏の確認

屋根や2階部分からの漏水は天井裏に現れることが多いため、チェックは欠かせません。天井裏は断熱材や配線が集中しており、水が入り込むと内部に広範囲で影響が及びます。

  • 雨染み、シミ跡、湿気のある部分がないかを探す
  • 断熱材の湿りやカビ、劣化がないかを確認
  • 天井材のたわみや色ムラが見られないかチェック

天井裏へのアクセスが難しい場合でも、点検口があれば開けて、ライトで照らしてみることをおすすめします。

4. 外壁と屋根のチェック

外部からの雨水侵入を防ぐためには、外壁と屋根の仕上がり状態も非常に重要です。施工時のミスや素材の劣化によって、目に見えない隙間から水が入り込むことがあります。

  • 外壁にひび割れ、シーリング材のはがれ・劣化がないかを確認
  • 屋根材(瓦・スレート等)のズレや割れがないか
  • 棟板金や谷樋の処理に隙間がないか
  • 雨樋がしっかり固定されていて、傾きや詰まりがないか

ドローンによる屋根調査や専門業者による点検を希望できる場合は、積極的に依頼すると安心です。

5. クロスやフローリングの状態確認

内装材に異常がある場合、目に見えない漏水や結露が原因となっていることもあります。見た目の美観だけでなく、健康面や建材の耐久性にも影響します。

  • クロスの浮きや剥がれ、シワがないか
  • 壁の一部だけ色が違う、柔らかい感触がある部分がないか
  • フローリングに反りや膨れがないか
  • 歩いた際に「ふわふわ」する感触がないか

気になる箇所があれば、その場で写真を撮り、担当者に相談するようにしましょう。見た目の違和感は、構造内部の問題につながる可能性もあります。

6. 図面との整合性確認

施工図と完成住宅に差異があると、水回りの経路や点検口の配置に誤りがあることも。これは後のリフォームや修繕の妨げにもなりかねません。

  • 給排水設備が図面通りに配置されているか
  • 点検口やメンテナンススペースが適切な位置にあるか
  • 変更点がある場合は、変更後の図面が手元にあるか確認

設備の型番やスペックが契約時と異なっていないかも要確認です。特に水回り設備は、交換費用が高額になるため、慎重に見ておきましょう。

7. バルコニーやベランダの排水確認

バルコニーやベランダは雨水が溜まりやすいため、防水処理と排水処理が適切かどうかのチェックは欠かせません。

  • 排水口にゴミが詰まっていないかを確認
  • 床面がドレンに向かって適切な勾配が取られているか
  • 防水層に浮き・ヒビ・破れなどがないか
  • バルコニー下の天井部分に水染みがないかを確認

雨天時やホースでの散水によるテストも有効です。実際に水を流してみることで、水の流れや排水性能がチェックできます。

8. 雨天時の現地確認

可能であれば、雨が降っているときに現地確認を行うのも非常に有効です。実際に水が建物にどう接しているのかを目視できる貴重なタイミングです。

  • 雨水がバルコニー・屋根・外壁などから適切に流れているか
  • 排水がスムーズで、水たまりが発生していないか
  • サッシや玄関ドアまわりに水の侵入がないか
  • 雨音で気づく屋根材の浮き・共振音なども注意

天気任せにはなりますが、竣工直後の雨天に立ち会えるなら、建物の防水性能を肌で感じられるチャンスです。

まとめ

新築住宅の引き渡し前に、漏水のリスクを最小限に抑えるためには、細部にわたるチェックが欠かせません。上記の7つのポイントを参考に、入念な確認を行い、安心して新生活をスタートさせましょう。

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